2019年9月号
2019年9号
特集 蓄電池技術の最前線 商品番号:2019年9月号 No.802 |
|
2018年4月号では「電力エネルギーの貯蔵技術」について再生可能エネルギーが増大する過程で電力の系統安定化に必須な貯蔵技術の最新技術について報告いたしました。翌5月には第5次エネルギー基本計画が策定され、2050年に至る長期の方針があらためて示されました。ここには現在われわれが置かれているSocietty3.0の工業化社会からSocietty4.0情報化社会への移り変わりから、さらに進んだSocietty5.0の超スマート社会への将来に向けての設計図が示されています。ベースとなる電源を確保しつつ、変動要素を今後展開される5Gなどの通信網により制御し、最適なエネルギーの需給バランスをとることが意図されています。そのような観点からバランスを取るうえで要となる、電力を貯めて調整する取組について触れるとともに、今現在どのような蓄電池技術が途上にあるか解説いただきます。
本特集では第1章でSocietty5.0超スマート社会のあり方について、2章では次世代蓄電池の開発動向についてか解説いただいた。3章では蓄電池の基本及び用いたUPSについて、4章では最も需要が伸びつつあるリチウム電池及などについて触れた。5,6章ではスマート社会を形成するうえで過渡期となる実証実験ディマンドレスポンスDR、ヴァーチャルパワープラントVPPについて解説いただいた。7章では今後EV等の普及で急激に増えつつある、二次電池の廃棄・リサイクルについて述べていただく。8章ではリチウムイオン電池を使用したUPSの特徴について、9章では実際のデータセンターのUPS更新に伴う検討事項について具体的な内容に言及してもらった。
今回記述された技術については、開発過程のものもあるが、継続して注視いただき、今後のIoT社会を下支えする技術として認識を深めていただきたい。
特集に当たって