本文へ移動

2018年1月号

「特集:人工知能と電気設備-人工知能は電気設備の未来を変えるか-」

2018年1月号

「特集:人工知能と電気設備-人工知能は電気設備の未来を変えるか-」

商品番号:2018年1月号 No.782
本体価格1,415円(税込)
特集に当たって

 四半世紀前、第二次人口知能ブームの真っただ中、ニューラルネットワークを用いたロボットビジョンなどの研究が盛んに行われたいた。その当時、パソコンへのスペックは今と比べものにならないほど幼稚で、1走査線の解析を実行するのに時間単位が必要であった。確かに人工知能は素晴らしいものかもしれないが、とても人間と同じようにふるまえるとは思ってもいなかった方がほとんどではないだろうか。それがどうであろう、巷では人工知能を大々的にアピールしたCMや、人工知能に関するニュースがあふれている。ニューラルネットワークは想像もつかないほど多層化され、ビジョンに関しては人間に近づきつつある。世の中の進歩はすさまじく早い。近い将来、我々、人類と協業していくであろうことは間違いない。
 建設業界にも人工知能の波が押し寄せつつある。工程、資機材などは人工知能によって常に最適な状態に管理され、竣工後の劣化診断についても人工知能を使ったシステムが実際に使用されている。一部の施工においてもロボット化が進んでいる。複雑な電気工事での適用例は、現時点でほとんどないが、いずれではなく必ず身近なところで関わりがでてくる。知らなかったでは済まされることはなく、対応を迫られたとき柔軟性をもって人工知能と付き合っていきたい。本特集が読者の皆さんの人工知能について考えるきっかけになれば幸いである。

特集目次
特集に当たって
  本誌編集専門委員 酒井 重嘉,一番ケ瀬 幸男,西尾 育也
1.人工知能概論
  栗原工業㈱,(一社)東京電業協会 飯島 岳紫
2.各省庁における取組み
 2-1 人工知能技術の社会実装化に向けた総務省の取組み
  総務省 田野 正行
 2-2 データ利活用促進に向けた環境整備と新陳代謝システム
  経済産業省 中山 浩史
3.関連する業界の取組み
 3-1 発送電事業への応用例
 (一財)電力中央研究所 村田 博士,篠原 靖志,伊藤 憲彦
 3-2 工程認識AI ―AIの眼で現場のモノ・状況を認識
   ㈱大林組 中林 拓馬
 3-3 家庭および事業所におけるエネルギー消費量データの活用
  ―行動推定分析・センシング・省エネ情報提供の事例紹介―
  (一財)電力中央研究所 小松 秀徳,服部 俊一,近藤 修平
 3-4 AIによるお問い合わせセンター業務支援システムの開発
  東日本旅客鉄道㈱ 坂入 整
4.電気工事業界における取組み
 4-1 電気設備における人工知能技術の適用例
   広島工業大学 西村 和則
 4-2 分配電盤内接続部緩み確認技術への適用例
   ㈱関電工 米本 和浩
5.メーカー技術の紹介
 5-1 火力発電設備におけるMT法適用事例
   国立研究開発法人 産業技術総合研究所,北海道科学大学 吉岡 匠
   北海道科学大学 河合 洋明
   国立研究開発法人 産業技術総合研究所 鍛冶 良作
 5-2 浄水場における薬品注入への適用例
   ㈱安川電機 平林 和也
6.座談会:人工知能と電気設備の未来を考える
 
1,389円(本体1,286円+税) 送料別 
 
TOPへ戻る